ヤモタス

「いえものがたり」Story

いえものがたり (1)「鉄道ジオラマがあった家」

「鉄道オタク」「てっちゃん」「乗り鉄」「撮り鉄」などなど。
マニアが使うこんな⾔葉ですが、⼀般の⽅でもその意味が分かるほどになっています。
それはつまり、この世の中には鉄道が⼤好きな⼈がそれなりにいる、ということですよね。
(とは⾔え、実際に知り合いに居るかな?と考えてみてもほとんど思いつきませんが)(笑)
そんなマニアの多くは、ほぼ間違いなく「鉄道模型」に興味を持たれることと思います。

実は、ヤモタスがリノベを担当した物件に、そんな「鉄オタ」の家があったんです。
ところで、どうして以前の主が「鉄オタ」だと分かったのか?
それは「鉄道ジオラマ」が部屋に残されていたからなんです。
「ジオラマ」というのは街や⾃然の⾵景を、あたかも本物のようにミニチュアで作り上げたものです。
そのジオラマの中に鉄道レールを敷き、ミニチュアの電⾞や汽⾞を⾛らせることができるようにしたものが「鉄道ジオラマ」です。

その家にあったものは、かなり⽴派な「鉄道ジオラマ」です!
こんな時は否応なしに想像がふくらんでしまいます。
どんな⽅がここでご⾃⾝の趣味を楽しまれていたのだろう?
お⼦さんとは、どんな話をされていたのだろう?
そんな趣味を奥さんは、どう思っていたのだろう?(笑)
想像は尽きません。

移りゆく時間の中で「家」が紡いできたいくつもの「思い出」。
そして「家」が⽣き続けるからこそ、⽣まれてくる新たな「思い出」。
あまりに何げなくて、あまりにも普通すぎるかもしれない、毎⽇のように家で繰り返されるできごと。
でもそれらの「思い出」は、とても⼤切なこころの財産になるのではないか、とヤモタスは思います。


家って、いいな。
⽣き続ける家を。
ヤモタス


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