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2026.08.08

調査

愛知県の空き家で電気代・水道代の値段は?止めて損しない賢い管理方法

誰も住んでいない愛知県の実家でも電気・水道の基本料金を払い続けるべきか、何を止めて何を残せば設備を傷めず凍結も防ぎながら固定支出を抑えられるのか知りたい

誰も住んでいない実家の光熱費は、単純に「全部止める」が正解ではありません。電気は最低限残し、水道は使い方で判断が分かれます。基本料金は電気・水道あわせて月に数百円から千円台が目安です。ただし止めると設備が傷む、凍結する、換気ができない、という別の負担が生まれます。だから「値段」だけで決めると損をします。

明細を見て、ため息が出る。使ってもいない実家に、毎月お金だけが出ていく。「これ、止めていいんだよね?」と思いつつ、止めた後に何か壊れたら、と手が止まる。愛知県で実家を管理する多くの方が、この一枚の明細の前で立ち止まっています。この記事では、電気と水道の基本料金の目安、止める・残すの判断軸、そして凍結や設備劣化を防ぎながら固定支出を抑える具体策を、現場の実感を交えて整理します。

【この記事のポイント】

  • 空き家の電気・水道の基本料金の目安と、止めた場合に増える「別の負担」
  • 何を止めて何を残すかの判断軸(通水・換気・凍結・設備保全)
  • 光熱費を「管理方法」とセットで考え、固定支出全体を下げる考え方

今日のおさらい3つ

  • 電気は基本残す、水道は使い方次第。全停止は設備劣化リスクを高める
  • 基本料金より、止めた後の修繕・凍結被害のほうが高くつくことがある
  • 光熱費単体でなく「誰がどう管理するか」まで含めて費用を判断する

この記事の結論

  • 空き家の電気・水道の基本料金は、電気・水道あわせて月おおむね数百円〜1,500円程度が目安(契約・地域で変動)
  • 電気は換気・防犯・凍結対策のため基本は残す。水道は通水・掃除に使うなら残す
  • 止めるほど安くなるが、通水停止で排水トラップが乾き悪臭・害虫、冬季は凍結破裂のリスク
  • 愛知県は温暖でも山間部・平野部で冬の冷え込みに差があり、地域で凍結判断を変える
  • 光熱費だけを見ず「賃貸活用」まで含めると、固定支出そのものをゼロに近づけられる場合がある

総務省の令和5年住宅・土地統計調査では、全国の空き家は約900万戸、空き家率は13.8%と過去最高になりました(2023年10月1日現在)。愛知県も空き家数約43.3万戸、空き家率11.8%と、決して他人事ではありません。使わない実家に固定費を払い続ける人は、あなただけではないのです。

電気・水道の基本料金、実際いくらかかるのか

「毎月いくら消えているのか」を、まず正確につかむところから始めましょう。感覚で「もったいない」と感じていても、金額を数字で見ると、判断が一段冷静になります。

基本料金の目安と、明細の見方

電気も水道も、使っていなくても「基本料金」がかかります。電気の基本料金は契約アンペア数で決まり、10Aや15Aといった最小契約なら、地域や会社にもよりますが月に数百円台です。水道は自治体ごとに料金体系が違い、口径13mmや20mmといった小さな口径の基本料金で、月に千円前後というケースが多く見られます。

正直なところ、「電気・水道あわせて月に千円ちょっと」という金額を高いと感じるか、安いと感じるかは人それぞれです。ある相続相談で、80代の親が施設に入った後の実家を管理していた50代の方は、「年間にすると1万数千円。それを何年払い続けるのかと思うと、無駄に見えてくる」と話していました。一方で別の方は、「月千円で家が守れるなら安い」と。同じ金額でも受け止めは真逆でした。

大事なのは、明細で「基本料金」と「使用量に応じた料金」を分けて見ること。誰も住んでいなければ使用量はほぼゼロですから、払っているのは基本料金がほとんどです。まずここを確認してください。

「止めれば安くなる」その先に起きること

契約を止めれば、基本料金はかかりません。単純に、支出は減ります。ここまでは誰でも分かります。

問題はその先です。電気を止めれば、換気扇も回せない、防犯用の照明もつかない、冬場の凍結防止ヒーターも動かない。水道を止めれば、掃除のための通水ができず、排水口の水(排水トラップの封水)が蒸発して、下水の臭いや虫が上がってくる。実は、この「止めたあとに起きること」を計算に入れずに全部止めてしまい、半年後に家がカビ臭くなっていた、というのはよくあるのが空き家管理の落とし穴です。

つまり「値段」の議論は、基本料金という目に見える数字だけでなく、止めたことで発生する見えない劣化コストまで含めて考える必要があります。ここが、この記事のいちばん伝えたい部分です。

何を止めて、何を残すか——設備を傷めない判断軸

ではどう決めるのか。判断は「電気」「水道」で分けて、それぞれ「管理をどうするか」とセットで考えると、迷いが減ります。

電気は基本残す——理由は換気・防犯・凍結

結論から言うと、電気は最小契約に落として残すのが無難です。理由は3つ。

ひとつ、換気。定期的に換気扇を回して湿気を逃がすと、カビや木材の腐朽の進みが変わります。ふたつ、防犯。誰も住んでいないと分かる家は狙われやすく、人感センサー照明ひとつあるだけでも抑止になります。みっつ、凍結対策。給湯器や水道管の凍結防止ヒーターは電気で動くため、電気を止めると冬にこれが機能しません。

ある築40年の実家を管理していた方は、電気だけは15A契約で残していました。「月数百円。それで換気扇と玄関灯が使えるなら、と割り切った」と。半年に一度帰省したとき、家の中の空気が想像より悪くなかったのは、この判断のおかげかもしれない、と話していました。

水道は「使うなら残す・使わないなら要対策」

水道は電気ほど単純ではありません。ケースによりますが、判断軸はこうです。

月1回でも帰って掃除や通水をするなら、水道は残したほうがいい。通水は排水トラップの封水を保ち、臭気と害虫を防ぎます。逆に、まったく行けないなら、水道を止める選択もあります。ただし止める場合は、排水口にラップや専用の蒸発防止剤でフタをする、水抜きをする、といったひと手間が要ります。

正直、ここが一番迷うところです。「止めれば水道代は浮くが、通水できなくなる」「残せば通水できるが基本料金がかかる」。どちらにも一長一短があり、帰省の頻度と家までの距離で答えが変わります。

冬の凍結——愛知県でも油断はできない

愛知県は比較的温暖ですが、地域差があります。名古屋市内の平野部と、豊田市・新城市・設楽町といった山間部では、冬の冷え込みがまったく違います。山間部の実家なら、水道管や給湯器の凍結・破裂は現実的なリスクです。

凍結で水道管が破裂すると、修理費は数万円から、被害の範囲によってはそれ以上。基本料金を惜しんで水抜きを怠り、破裂させてしまえば、浮かせたはずの金額の何倍もの出費になります。これが「値段だけで決めると損をする」の典型例です。冬の前に、水抜き・元栓閉め・凍結防止ヒーターの通電、このどれを取るかを地域の気候に合わせて決めてください。

よくある質問

Q1. 電気も水道も全部止めれば一番安いのでは?
金額だけなら最安です。ただし換気不可でカビ、通水停止で悪臭・害虫、冬は凍結破裂のリスクが増えます。浮いた基本料金より修繕費が高くつくことがあり、全停止は慎重に。

Q2. 電気の基本料金はいくらまで下げられますか?
契約アンペアを最小(10Aや15Aなど)に下げれば、月数百円台まで下げられる場合があります。契約変更は電力会社への連絡で可能です。まず現在の契約アンペアを確認しましょう。

Q3. 水道を止めると何が起きますか?
排水口の封水が蒸発し、下水の臭気や虫が室内に上がりやすくなります。止める場合は排水口をふさぐ、蒸発防止剤を使う、水抜きをするなどの対策とセットで行ってください。

Q4. 凍結対策はどの地域で必要ですか?
愛知県内でも山間部(豊田市山間部・新城市・北設楽郡など)は冷え込みが強く、水道管・給湯器の凍結対策が必要です。平野部でも寒波時は注意。地域の最低気温を目安に判断します。

Q5. 空き家の維持費は光熱費だけですか?
いいえ。固定資産税・都市計画税(所有者負担)、火災保険、草木の管理、定期点検なども継続的にかかります。光熱費はその一部で、全体を見て管理方法を考える必要があります。

Q6. 管理を怠ると税金が上がることはありますか?
あり得ます。国土交通省の空家等対策特別措置法で「管理不全空家等」「特定空家等」に該当し勧告を受けると、住宅用地特例が外れ土地の固定資産税が上がる場合があります。適切な管理は税負担の面でも意味があります。

Q7. 固定支出そのものを減らす方法はありますか?
賃貸として活用すれば、光熱費は入居者負担になり、家賃収入で維持費を相殺できる場合があります。ヤモタスのような借り上げ型なら、所有権を残したまま初期費用ゼロで賃貸化する選択肢もあります。

まとめ

  • 空き家の電気・水道の基本料金は月おおむね数百円〜1,500円程度が目安。まず明細で基本料金と使用量を分けて確認する
  • 電気は換気・防犯・凍結対策のため基本は残す。契約アンペアを最小に下げてコスト圧縮
  • 水道は帰省・通水の頻度で判断。止めるなら排水口対策と水抜きをセットで
  • 愛知県でも山間部は凍結リスクがある。基本料金を惜しんで破裂させると修繕費で逆に高くつく
  • 光熱費だけを見ず、固定資産税・保険・管理まで含めた「固定支出全体」で考える

正直なところ、電気・水道の基本料金の話は、突き詰めると「この家を、これからどうするのか」という問いにつながります。止め方を工夫して支出を抑えるのも一つ。もう一歩進んで、賃貸として活用し、光熱費も管理も入居者と事業者に委ねてしまうのも一つです。

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