2026.09.29
調査
三重県で空き家の賃貸収入は税金を引くといくら残る?活用のメリット解説
三重県の実家を貸せば毎月収入になると期待するが、税金や経費を差し引いた後に実際いくら残るのか現実的に知りたい
賃貸収入は、家賃の金額がそのまま手元に残るわけではありません。家賃から所得税・固定資産税・保険・管理・修繕の費用を差し引いた後の「手残り」で判断します。三重県で実家を貸すなら、この税引後の金額こそが現実の収入です。まず結論。家賃10万円でも、費用を引くと手残りは数万円台になることが珍しくありません。
それでも、放置して固定資産税だけ払い続ける状態よりは、手元に残る金額はプラスに転じます。ここが分かれ目です。
「毎月家賃が入るなら生活の足しになる」——そう考えて実家の賃貸を調べ始めた方は多いはずです。ただ、いざ数字を並べてみると、家賃から何をいくら引くのかが見えず、電卓を持ったまま手が止まる。管理会社のサイトを開いても「収支は物件次第」と書かれていて、自分の実家がいくらになるのか分からない。正直なところ、そこでモヤモヤしたまま先送りにする人が一番多いです。この記事では、家賃収入から差し引く費用の中身と、税引後にどう残るのかを、三重県の実情に沿って具体的に整理します。
【この記事のポイント】
- 家賃収入から差し引く費用(所得税・固定資産税・保険・管理・修繕)の中身が分かる
- 家賃額から税引後の「手残り」を見積もる考え方が分かる
- 借り上げ型サービスを使うと費用負担がどう変わるかが分かる
今日のおさらい3つ
- 賃貸収入は「家賃額」ではなく「税引後の手残り」で判断する
- 手残りを圧迫するのは修繕費と空室で、ここの見込みが甘いと計算が崩れる
- 税金の細かい計算は税理士に確認し、記事の数字はあくまで目安として使う
この記事の結論
- 賃貸収入の手残り=家賃収入-(所得税・住民税+固定資産税+保険+管理費+修繕費)
- 家賃10万円でも、費用を引くと手残りは月2〜6万円台になることが多い
- 三重県は空き家率16.4%と全国平均を上回り、地域と物件で家賃も空室も差が大きい(総務省 令和5年住宅・土地統計調査)
- 修繕費・空室リスクを見込まないと計算が崩れるため、費用は多めに見ておく
- 税務は税理士、賃貸可否は現地調査で確認するのが現実的
家賃収入から何が引かれるのか——「手残り」を作る5つの費用
「家賃10万円で貸せます」と言われても、その10万円が丸ごと財布に入るわけではありません。ここを勘違いしたまま話を進めると、後で「思ったより残らない」と落ち込むことになります。まず、家賃から何が引かれるのかを一つずつ見ていきます。
所得税・住民税——家賃は「不動産所得」として課税される
家賃収入は、税務上「不動産所得」として扱われます。ここで大事なのは、家賃の全額に税金がかかるのではなく、家賃収入から必要経費を引いた「所得」に対して課税される点です。
必要経費に含められるのは、固定資産税、火災・地震保険料、管理委託料、修繕費、減価償却費など。これらを家賃収入から差し引いた残りが不動産所得となり、他の所得と合算して所得税・住民税がかかります。
正直なところ、この計算は人によって大きく変わります。会社員で給与所得がある人と、年金生活の人では税率も違う。減価償却の扱いも築年数で変わります。だからこの記事では「所得税・住民税で手残りの一部が減る」という事実だけ押さえてください。ケースによりますが、実際の税額は必ず税理士に確認するのが安全です。国税庁も不動産所得の計算は必要経費の範囲を含めて確認するよう案内しています。
固定資産税・都市計画税——貸しても所有者が払い続ける
見落とされがちですが、家を貸しても固定資産税・都市計画税は所有者が払い続けます。これは所有権が自分にある限り変わりません。
金額は評価額次第で、木造戸建なら年数万円〜十数万円程度が一つの目安。月換算すると数千円〜1万円台が、毎月の家賃から静かに消えていく計算です。
実は、ここに放置との比較ポイントがあります。空き家のまま放置していても固定資産税は同じように発生します。つまり「貸すことで税金が増える」のではなく、「もともと払っている税金を家賃で相殺できるようになる」という見方が正確です。ここを理解すると、手残りの意味が少し変わって見えてきます。
保険・管理・修繕——手残りを本当に圧迫するのはここ
残りの3つ、保険・管理・修繕が、実は手残りを最も左右します。
火災保険・地震保険は年数万円程度。管理を委託すれば家賃の5%前後が管理料としてかかるのが一般的です。そして最も読みにくいのが修繕費。給湯器の交換で10万円台、水回りの不具合で数十万円が、忘れた頃にやってきます。
よくあるのが、「家賃10万円×12カ月=年120万円」と皮算用したものの、ある年に給湯器と外壁でまとまった出費が出て、その年だけ手残りが一気に減るパターン。修繕は毎年一定ではなく、数年に一度ドンと来る。だから単年ではなく数年ならしで見ておく必要があります。
以前、相談に来られた三重県内の方が「初年度は家賃が丸々残った気がして嬉しかったのに、3年目にエアコンと給湯器が同時に壊れて、その年はほとんど残らなかった」とこぼしていました。これは失敗ではなく、修繕費を単年で見ていたから起きた感覚のズレです。最初から「毎月いくらかは修繕の積立に回す」と考えておけば、突発の出費が来ても慌てずに済みます。手残りを月額でならして見る——この一手間が、後の落胆を防ぎます。
三重県で税引後にいくら残るか——考え方と現場の実感
費用の中身が分かったところで、では税引後に実際いくら残るのか。三重県の実情と合わせて、考え方を組み立てていきます。
家賃相場と手残りのざっくりした関係
具体的な数字で考えてみます。仮に三重県内の戸建を家賃8万円で貸したとします。
年間家賃収入は96万円。ここから固定資産税10万円、保険3万円、管理料が家賃の5%で約5万円、修繕費を年ならしで15万円と見込むと、経費合計は約33万円。所得は63万円になります。ここに所得税・住民税がかかり、税率次第で十数万円が引かれると、税引後の手残りは年40万円台、月にして3〜4万円ほど。
もちろんこれは一例で、数字は物件ごとにまったく変わります。家賃が6万円の物件もあれば10万円を超える物件もあり、固定資産税も評価額で上下します。「実は思ったより残らない」と感じるか、「放置で税金だけ払っていたのと比べれば十分プラス」と感じるか。ここが人によって分かれるところです。
一つ言えるのは、比較すべき相手を間違えないことです。多くの人は無意識に「家賃10万円」と「手残り4万円」を比べてしまい、6万円損した気になる。でも本当の比較相手は、貸さずに放置して固定資産税だけ払い続ける状態です。放置なら手残りはマイナス。そこと比べれば、月4万円のプラスは意味が違って見えてきます。数字の大小より、何と比べるかで判断は変わります。
三重県ならではの変数——地域差と空室
三重県は空き家率16.4%で、全国平均の13.8%を上回っています(総務省 令和5年住宅・土地統計調査、2023年10月1日現在。集計・公表は三重県)。この数字が意味するのは、地域によって借り手の付きやすさに差があるということです。
いなべ市から四日市市・鈴鹿市にかけての北勢地域は自動車関連産業の雇用があり、通勤圏として一定の住宅需要が続いています。一方で中南部・伊勢志摩地域では需要構造が異なります。三重県の資料でも「三重県だから貸せない」と一律に判断はできないと指摘されています。
ここで手残りを崩す最大の敵が空室です。「借り手がついてから」の家賃は入りますが、その前の空室期間は収入ゼロで固定資産税だけ出ていく。年間を通じて何カ月空くかで、実際の手残りは大きく上下します。三重県は車社会なので、駐車場が2台取れるか、名阪国道や国道23号へのアクセスはどうか——こうした条件が入居のつきやすさを左右します。
ヤモタスの借り上げ型だと費用構造がどう変わるか
ここで一つ、費用の負担区分が変わる選択肢を紹介します。愛知・岐阜・三重で空き家を借り上げるヤモタスの仕組みでは、リフォーム費用・火災保険・運用中の建物修繕を事業者側が負担します。所有者が払い続けるのは固定資産税・都市計画税のみ、という区分です。
これが手残りの計算にどう効くか。先ほど手残りを圧迫すると書いた「修繕費」と「保険」が所有者の負担から外れると、読みにくかった突発的な出費のブレが小さくなります。給湯器がいつ壊れるかとヒヤヒヤしなくてよくなる、という言い方が近いかもしれません。
現場で相談に来られた方が「毎月いくらもらえるかより、急な修繕で持ち出しになるのが怖かった」と話していたことがあります。手残りの金額そのものより、その金額が読めることに安心する人は少なくない。ヤモタスは29年の建設・リフォーム実務と300軒超の入居付け実績をもとに、所有者との契約・入居者との契約の双方で定期借家契約を使い、「一定期間だけ貸す」形を組みます。所有権は移りません。
もちろん、最初から「これがベスト」と決める必要はありません。自分で貸す場合と借り上げを使う場合、それぞれ手残りの見え方が違うので、両方を比べてから選ぶのが健全です。
よくある質問
Q. 家賃10万円なら毎月10万円残りますか?
残りません。固定資産税・保険・管理・修繕・所得税を引いた後の手残りが実際の収入です。目安として月3〜6万円台に落ち着くことが多いです。
Q. 手残りを一番減らすのは何ですか?
修繕費と空室です。修繕は数年に一度まとまって出て、空室期間は収入ゼロになります。この2つを甘く見ると計算が崩れます。
Q. 家を貸すと固定資産税は上がりますか?
貸すこと自体では上がりません。所有者が払い続けますが、放置していても同額かかるため、家賃で相殺できるという見方が正確です。
Q. 税金の計算は自分でできますか?
概算はできますが、減価償却や税率は状況で変わります。実際の申告額は税理士に確認するのが安全です。
Q. 三重県は借り手がつきにくいですか?
地域差が大きいです。北勢地域は雇用があり需要が続く一方、他地域は慎重な見極めが必要。駐車場台数と幹線道路アクセスが鍵になります。
Q. 借り上げ型だと手残りはどう変わりますか?
ヤモタスの場合、修繕・保険を事業者が負担するため、突発的な出費のブレが小さくなり、手残りが読みやすくなります。固定資産税は所有者負担のままです。
Q. まず何から確認すればいいですか?
実家の家賃相場、固定資産税額、想定される修繕、周辺の空室状況の4点です。現地調査で建物条件を見てもらうと精度が上がります。
まとめ
- 賃貸収入は家賃額ではなく、税金・保険・管理・修繕を引いた「税引後の手残り」で判断する
- 手残りを圧迫するのは修繕費と空室で、ここを多めに見込むと計算が崩れにくい
- 固定資産税は貸しても所有者負担だが、放置しても同額かかるため家賃で相殺する発想が正確
- 三重県は空き家率16.4%で地域差が大きく、駐車場と幹線道路アクセスが入居を左右する
- 借り上げ型なら修繕・保険が事業者負担となり、手残りが読みやすくなる
まずは、実家の家賃相場と固定資産税額をざっくり並べてみてください。数字が見えると、放置と賃貸のどちらが得か判断しやすくなります。手残りの見積もりや建物が貸せる状態かの確認は、ヤモタスの無料相談・現地調査で具体的に整理できます。税務は税理士に、賃貸可否は現地調査に——迷っているなら、まず一度相談して数字を並べてみることをおすすめします。
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