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【要注意】劣化が進むスレート屋根の実例と今後の影響・対処法

今回は、実際の住宅に使用されている屋根の写真をもとに、現在の屋根の状態や今後考えられるリスク、そして必要な対処法について解説します。
屋根は住まいを守る重要な部分。
定期的な点検と適切なリフォームが、家全体の寿命を延ばす鍵となります。



① 屋根の素材は何か?

この写真に写っている屋根材は「スレート(化粧スレート)」と呼ばれる素材です。
スレートはセメントに繊維素材を混ぜて薄く成形したもので、軽量で施工がしやすく、見た目もスマートなため、多くの住宅で採用されています。

【スレートの特徴】

  • 軽量で耐震性に優れる
  • 比較的安価でコストパフォーマンスが良い
  • 色やデザインのバリエーションが豊富

しかし、スレートは経年劣化により色あせや割れ、苔やカビの発生が見られるようになります。

② この屋根はどのような状態なのか?

写真を見る限り、このスレート屋根には以下のような劣化が見受けられます。

  • 表面の色ムラ・変色

特に茶色っぽい斑点が見られます。
これは苔やカビの発生、あるいは塗装の劣化によるものと考えられます。

  • 塗膜の剥がれ

防水性能を担っている塗膜が劣化しており、雨水を弾く力が弱くなっている可能性があります。

  • 素材の脆化

長年の紫外線や雨風によって、スレート自体が脆くなってきている状態と推察されます。

③ 考えられる今後の影響

このままメンテナンスを行わず放置した場合、以下のようなリスクが考えられます。

  • 雨漏りの発生

塗膜が劣化していることで、雨水が屋根内部に浸入しやすくなり、雨漏りの原因となります。

  • 下地の腐食

スレートの下にある防水シートや野地板が腐食し、修理の範囲が広がる恐れがあります。

  • 断熱・防音性の低下

屋根の性能が低下することで、室内環境にも悪影響を及ぼします。

  • 修繕費の増大

軽微な補修で済んでいたものが、大規模な葺き替え工事へと発展するケースもあります。

④ 必要な対処

このような状態の屋根には、早めの対処が必須です。具体的には以下のような選択肢があります。

1. 高圧洗浄+再塗装(10年以内の場合)

●苔やカビを取り除いた上で、再塗装を施すことで防水性・美観を回復できます。
●コストは抑えめで済みます。

2. カバー工法(既存屋根の上に新しい屋根材をかぶせる)

●既存のスレートを撤去せず、新しい金属屋根などを重ねる方法。
●廃材処理費を抑えられ、工期も短く済むため、人気の工法です。

3. 葺き替え工事(全面リフォーム)

●劣化が激しい場合は、屋根材も下地もすべて交換する必要があります。
●費用は最もかかりますが、長期的に安心できる選択です。

【まとめ】早めの点検と対応が家を守るカギ!

屋根の劣化は、日常生活では気づきにくいものです。
しかし、画像のような変色や苔の発生が見られる場合は、屋根の寿命サインとも言えます。

特にスレート屋根は10年を過ぎたあたりから定期的なメンテナンスが必要です。
「ちょっと見た目が気になるな」と思ったタイミングで、ぜひ専門業者による点検を受けてみてください。

早めの対応が、将来的な費用やトラブルを大幅に軽減します。


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