ヤモタス

「いえものがたり」Story

いえものがたり (7)モダンな民泊になった家


その大きな古民家は岐阜県の中津川にありました。
築年数は100年を超えているとのことで、かなりの年数を経ている家でした。

実際に現地を訪れてみると、面白い発見がいっぱいありました。
土間があることは想定内でしたが、古い金庫と一体になった箱階段(引き出しの付いた収納が設けられている階段)がありました。
(箱階段はそのまま塗装して残しています)
金庫を開くと扉に屋号が記されていたので分かりましたが、相当な豪商の家だったようです。
さらに敷地内には蔵までがあり、古き良き日本の家屋という雰囲気に溢れていました。

ところでこの「家」はどうしたら存続させることができるのだろうか?
ヤモタスとしては、もちろん残して運用(活用)したいのはやまやま。
しかし、賃貸物件としては広すぎますし、シェアハウスという感じではないと思いました。

その結果、ヤモタスがリフォームを手がけ、オーナーが運営する「民泊」にすることに決めたのです。
古くても味があると思われる箇所は残し、設備は最新の機器を揃え、インテリアは「和モダン」をテーマにデザインしました。

するとどうでしょう。(笑)
あえてリビングとつなげた土間は高い天井と相まって開放感いっぱいの部屋に。
きれいに塗装した構造材の梁や柱は、明るい色の土壁とのツートーンカラーがとても美しい空間になりました。

その民泊ですが、浴室のバスタブはあえて五右衛門風呂のような雰囲気のものにして、落ち着いた雰囲気のバスルームにしました。
さらにシャワー専用室と、男女別トイレを2箇所に設置。
和室にベッドを置いた客室の窓からはライトアップされた美しい庭園を楽しむことができ、充実した時間を満喫できるような民泊になりました。
つまり言いたいのは、とってもかっこよくて素敵な民泊になりました!と、いうことです。(笑)
6〜7人くらいまで宿泊可能ですので、機会がありましたら、ぜひ、お越しください。

大切に維持されてきた「家」を、今のライフスタイルに合うようにリフォームを施し、さらなる「価値」を伝えられる財産にしたい。
それがヤモタスの願いです。


家って、いいな。
生き続ける家を。
ヤモタス


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